地方都市での公演から

 東京、中軽井沢、上越高田にて「海の見える理髪店」を上演した。今、コロナで自粛が流行っているが。主催者が決断して上演してくれた。

 キャンセル相次ぐ中で、大勢のお客さんが来てくれたのは感謝しかない。一人芝居ということもあるが今実演をやれるのは相当に幸せなことなのかもしれない。

 東京以外の場所で演じる。どこででもやりたいというのが本当のところで、砂漠の真ん中でもやってみたいなどと思う。そこに人がいれば、いつでもどこでも演じる用意がある。

 本気で街角に立って演じようかと思ったりするのだ。演劇は元々そういうものだと思っている。誰かが見ている前で、誰かが虚構の世界を創る。そこはもう虚構に埋め尽くされるのだ。現実も虚構も実は紙一重だと思っているので、演じる場所はどこでもいいのだ。

 で、今新たなことをと考えている。例えば夏目漱石の「夢十夜」身体と音楽と人形と動物と・・それから自然とが混ざりあったような世界を作り出せないものかなどと考えたりしている。虚実皮膜の世界。なんてことを考えるが。実現するには力技がいりそうだ。

 演劇祭もやりたいと考えている。どんな演劇祭がいいだろう。平田オリザ氏が豊橋で演劇祭を始めた。羨ましいものだ。今年は大変だろうが、ちゃんと実になるだろう。

 まだ何年か生きる予定なので、ジタバタと戦略を考えて・・・まあ、この戦略というのが私は苦手で、やれればそれでいいなどと大雑把になってしまう。

 来週から長野でワークショップ。学校では清水邦夫の「楽屋」をやろうと計画している。幸い今とってもいいブレーンがいるので、地方都市での公演から世界を目指そうなどと野心を燃やすのである。コロナ未だ収束せず。人間が少しづつ歪んできているように感じるのは私だけではないと思っているのだが。

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