年の終わりに

今年は「アクアライフ」「優希の鐘」「海の見える理髪店」「23分間の奇跡」、私が客演で「梶山太郎氏の憂鬱と微笑」「the スリープレイズ」 たくさんの芝居を作り演じた。コロナは変わらずだが、あまり関係のない1年だったと思う。

さて年の終わり、来年度の準備も始まった。1月8日に「23分間の奇跡」をファイブイージーピーセスにて。その後月一リーディングをチロコロで演る予定。

私達のスタンスは普段芝居を見ない人たちにも見てもらいたいの願いで、ここ数年作ってきた。創立当時、清水邦夫さんの芝居やちねんせいしんさんの人類館など玄人に向けた、というより、演劇界を多分に意識した芝居づくりをしてきた。そのような戦略を掲げて芝居づくりをし、成功した。蜷川幸雄さんが抜けた後、主催の赤石氏は、照明もセットもいらない。蛍光灯の下でやるような芝居を作ると言い出した。

蜷川さんの方向への反発もあったのだと思う。今、演劇はどうしてもマニアに向けて発信せざるおえない。マニアの人達の支持がないと客は伸びないのだ。

例えば、忙しいサラリーマンや近所の八百屋さんに見てもらおうと思っても無理な話で、こちらから、劇場ではない場所で、八百屋の軒先や、商店の店鋪を借りてということになるのだが、そうすると演劇関係者を呼び込むことが困難という矛盾に突き当たらる。

などと書いているうちに、来年度も果敢に、劇場から逸脱もし、それでも演劇芸術は可能なのだということを示したいなどという野心も沸いてくる。

来年からレクラム舎創立50周年に向けての準備を始めたいと考えて、様々な人に声をかけたり広げていこうと考えている。観客動員の努力も今更だが真摯に立ち向かおうと、年の終わりに決意するのです。

良い年をお迎えください。

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