8月に別役実の「眠っちゃいけない子守唄」発表。手応えあった。が、終わって一週間ほどして、急な腹痛。盲腸だった。腹膜炎を起こし3時間の手術。9月はじめまで入院。手術というのは子供の頃、扁桃腺を切って以来。その時の入院は同じくらいの年の子供がいて、一緒に遊び、楽しかったという思い出がある。今回の入院。まだコロナを引きずっていて、面会出来ない状態。ほんとに狂ってると思うのだが、そういう方針なのだから仕方がない。担当の主治医がマスク一切しない、病院では勇敢な男で、少し救われた。一週間の入院生活は過ぎて、さて、9月からワークショップ。20歳の熱心な女の子がやってきて、今回の牧野富太郎伝の主役にした。真っすぐでいいのです。12月27日、28日 代田橋の小さなスタジオでのリーディング公演だが、次の本格的公演の準備でもある。その前に九州福岡八女市で11月23日に「べっかんこ鬼」を上演する。フラメンコとギターと歌が入る特別公演だ。その前に、三軒茶屋の何処かで出来ないかと模索中だ。秋だというのになんだか気温が下がらない。温暖化は深刻度を増す気配だ。いろいろなことが狂い始めているような気がする。そんな狂った世でもきっと人間は歌ったり、踊ったり、語ったりして、世界の酷さ、喜びを伝えていくのだろう。あまり時間もないが、今少しあがいて次に繋がる演劇を創作しようと、病院で考えをめぐらした。病気というのも、時にはありがたいこともあるのです。振り返り、進んでいく、戦略を考えるいい機会でもあった。病気は糧にもなるのです。秋です。収穫の秋です。すぐに寒くなって、年も超えるのでしょう。ひと頑張りの秋です。
病気
2024年10月20日
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