クロウマン

一昨年書いた「クロウマン・鈴森善彦の冒険」が少し動きそうだ。というより動くように今一度動き始めた。元々映像化したいと考えていた作品で、映画監督やプロデューサーに働きかけようとしている。さえないサラリーマンが会社をリストラされ、不思議な少女と言葉をしゃべるカラスと出会い。大きな会社の秘密を暴くという。まあコミックにもありそうな物語なのだが、読み直すと自分で言うのもなんだが、力の入ったいい小説になっているのだ。今年は書くほうにも力を入れて環境を整えたいと考えている。地方都市に拠点を持ちたいとも考えている。

春。少しづつ暖かくなっていく。梅はもう満開だ。桜はもう少し・・・などと言っているうちに寿命尽きるのだろうか、近頃切実に思う。一緒苦労して仕事をした俳優があっちの世界に行ってしまう。深水三章、大杉漣、左とん平さん。今年の春は知らないのだ。

春過ぎて、すぐに夏。こども達がなんだか成長して、体が大きくなった。長男は背が私より大きくなって、次男は時々長男と間違いそうだ。でかい男が狭い家でごろちゃらしていると鬱陶しいが、まあ、そうやって世代は変わっていくのでしょう。選手交代も近い、などとは思わないで、懸命に虚空に花を刺す。と語ったのは劇作家の清水邦夫さん。書いたり、演じたりなどという行為はそんな感じが強いのかもしれないね。ふと虚しくなる。まあ、生きていくのは虚しいのだけれど、書いたり演じたりしていると虚しさ抜きには、何も出来ないような感じにはなっていくのですね。

で、夜、近所の銭湯に行ったりする。ちょっと知った顔のオヤジと湯船に入って、なんだかホッとするのです。日常の虚しさからふと逃避できるというかね。そういう場所が、誰にでもあるのだろうけれど、私の場合近所の銭湯だったりするのです。

さて、来週から新しい小説を書き始めます。 4月の独演は西部邁さんの「友情・ある半チョッパリとの45年」を演じるつもりでいます。西部さんは見事な自死をしました。

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