芝居の中で、プレスリーのブルーハワイという曲を使っている。 いい曲だと思う。以前「S町の物語」 でラスベガス万歳というやっぱりプレスリーの曲を使った。
ともに、思い出深い曲で好きな曲なのだ。今回、 プレスリーが映画で歌った曲のCDを買った。いい曲もあれば、 なんとも簡単に作られた曲もある。
プレスリーのファンでも映画の中で歌われた曲は評価が低い。 ジョンレノンなどは馬鹿にしている。で、ふと、 ロックかポップかと考えると、私はどちらかといえば、 ポップが好きなのだ。
ビートルズでも初期のサービスで作ったと言っているような曲が好 きだし、 プレスリーでも初期のロックンロールよりも映画の中で歌われてい るような、 安易に作られたなんて言われているような曲のほうが好きなのであ る。加山雄三の若大将シリーズなんてのは、大好きで。 その中で歌われている曲も好きなのである。 本格的な鋭い曲はどうにもなじめない。
サービスで作られている曲がなじめる。ポップ志向なのだ。 大衆的な音楽。 そういうのに騙されてはいけないよなどと言われたりするが、 音楽の志向は、まあ、世代にもよるのかもしれない。
若い人のほうが、音楽では確実に革新的だ。で、 芝居に上質なポップな芝居というのがあるかといえば、 これはなかなか難しい。芝居は元々ロックなのかもしれないね、 反体制的で難しくて。別に反体制的がだめだとは思はないけれど、 ことさらなのには、なんとなく反感さえ覚える。 その昔の東宝や東映の映画の、いやまあ、空の青。底抜けなのだ。 その底抜けな感じが好きなのに、 自分はなんだか底抜けに明るいという感じではなくなって、 なんだか内省的というか・・・ブルーハワイに戻ろう。 なんとまあ、夢見るようなハワイの結婚式やらなにやら、 うっとりと映画を見たのを覚えている。あれを見て、 ハワイに幻想抱いた人も多かったと思う。今回、 プレスリーを聴いて、自分の嗜好に気が付いたりした。 今回の芝居。 スコンと抜けるような芝居になればいいと思っている。 苦い日常も描かれるけれど、やっぱりスコンと抜けるような、 青い空が見えたりする。そんな芝居にしたいと考えている。
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