家計簿

一か月1万円で、私の友人の夫は暮している。と、妻が言う。一体アンタはいくら使っているのやら、と、言外に言われているような気がして、一か月家計簿のようなものをつけてみた。
いやはや、金と言うものは、なんだかだと使うものなのである。サラリーマンではないので、まず、交通費がバカにならない。友人にパスモを貰って、チャージして使うが、なんだかしょっちゅう千円、二千円と入れているような気がして、付けてみれば、案の定である。件の友人の夫は一万円の中に交通費は入っていない。私はコーヒーを飲む、多いときは一日三杯。これも実はばかにならない。酒をやめているのでビール代はかからないが、その代わりに、けっこう甘いものが欲しくなって食べたりする。もちろんタダではない。映画も見る、芝居も見る、本も買う・・・一万円は無理なのであった。会社に勤めていれば、交通費会社もち、食費も社員食堂がある会社もある。コーヒーだって会社で飲めると聞く。保険も国民保健ではないので、三割負担ということもない。会社によっては住宅費だってもらえる会社もあると聞く。とはいっても、一か月一万円はやっぱりきついのではないだろうか。けれど、まあ、家計簿のようなものをつけてみると、なんだか無駄も見えてきて、それはそれで、有益ではあるのだが、人間がせせこましくなるというか、男たるものこうあるべきだ、などという、泰然自若とは遠くなるような・・・まあ、家はいろいろピンチなので、鷹揚なことを言ってる場合ではないのだけれど。てなことを考えていて、ノーベル賞のニュース。ノーベルさんはたしかダイナマイトの発明者だっと記憶しているが・・そのノーベルさんの賞。情けないことに、気になったのは賞金の事。子供に、いくら貰えると思う?聞くと、あっさり、一億円でしょと応えた。今のガキは、そんなことは当たり前のように知ってるのだろうか。その昔、湯川秀樹さんだったかがノーベル賞貰った時、そんなこと考えもしなかったけどなあ、もっとも、親が、いくらもらえたと思う、などと言うこともなかっただろうけどね。そう、その昔は、金のことなど考えるのは、品性が疑われたものなのだが、今や人間の努力の結晶のようなノーベル賞も、いくらなの、などと考える時代になったということか・・・いや、私が、貧して、品性がと言うことなのかもしれないけれど。さて、家計簿。金の事だが、品性落ちることもないような気もするので、続けております。堅実を身に付けつつ、次回の芝居が決まりました「ジュールさんとの白い一日」というベルギーの作家の作品。自閉症の問題、突然死の問題が描かれていますが、決して暗くなく、ユーモアにあふれています。ドイツではベストセラーになった作品ですね。日本の問題に置き換えて、私が現在、構成しているところです。
秋深まって、食べるものがおいしい季節。新潟から新米、山梨からぶどう、北海道からかぼちゃが送られてきました。いやもう本当にありがたく、おいしくいただいております。ここのところ、家でこつこつ書いていると言うような時間が多く。合間に料理。倹約を腹に飲み込んで、秋の食材で」料理するのは、まあ、割と健全な楽しみでもあったりするのです。なにより、家族喜ぶは間違いないのでした。

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