日本の歴史を読みなおす

網野善彦氏の日本の歴史を読みなおすという本を読んでいる。ある監督のお勧めで読んでいるのだが、これが面白い。非人、河原者の考察や日本の古来の姿が仄かに浮かんでくる。日本が農村を中心にした国家ではなかったことが明らかになったりする。例えば百姓といえば農民を思い浮かべるが、実は違っていて土地を持つ必要のない職人、海民なども含まれていたりとか。江戸時代前の日本の姿が浮かび上がってくるのだ。網野氏は現代は歴史的に見て大きな転換期に差し掛かっていて、天皇制や日本という国号までも見直す事態になると予言している。国というのは国の思惑で出来上がっていくもので、真実は違うのだというようなことが網野氏の本を読んでいると分かってくる。宮崎駿の「もののけ姫」も網野歴史観に大きな影響を受けていると言われています。というわけで、ここのところ本を読んでいる。物を書いている。思考の秋ですね。来年度の予定も少し決まった。というか腹をくくったというかね。で、時々松蔭神社の稽古場の側の元電気屋さんのオヤジの弟子のようになって、近所の便利屋さんの手伝いなど頼まれてやったりする。そこに出入りしている人々は不思議な人たちが多い。例えば桃を道路で売ってる人とかね。どういう桃がいいのか悪いのか。ここで書いてもまあ説明できないというか、いろんな商売をやっている人がやってきて、ぐだぐだしゃべって帰る。その店では古いバッタ物を売ったりしているのだが、買いに来る人もなんだか怪しげなのである。一冊の小説が書けそうなので。時々は取材をかねて息抜きにいく。そこのママが帰りに子供達にと手製のチャーハン持たせてくれたりするのですよ。そのママの年下のパパも風情のある人なんですねこれが。というようなここのところの秋。雨がよく降って家は雨漏りがあった。古い家なのでしたがない。そこが醍醐味ですかね。そろそろと年末の公演に向けて稽古を始めようと計画しています。「べっかんこおに」の新しいバージョンかな。進化した私を見せたいものだと稽古にはいります。

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