長野県佐久で考えた

長野県佐久で「べっかんこ鬼」を演じた。 旧大沢小学校 中込の古民家 お客さんもたくさん来て反応もよく、手応えがあった。

7月27日~演劇塾もはじまる。三年計画でどこまで切り込んでいけるのか。平田オリザ氏が豊岡で演劇活動を始める。移住し演劇の専門大学も作る計画だという。規模はぜんぜん違うが、東京ではない場所で演劇を作りそこから世界に向けて発信しようというような野心もある。11月には私の新作も上演する。

私は演劇の世界では知られている方だが、一般的には無名だ。地方都市で活動する場合、無名であることはやはり武器にはならない。演劇の世界でなにか大きな賞をとっているとか、テレビなどに頻繁に出て顔が知られている、というほうがそれはもう本当にやりやすい。今回関わってくれている舞台美術の太田創さんは紀伊国屋演劇賞をとっている。私は無冠だ。

でやっぱり。公共の予算を使う場合、理由が欲しい。なぜこの人なのか。そこのところが弱い。と、まあ、自分でも思うのですね。佐久での活動はなんとか予算がついたらしい。嬉しいことだが、今後についての不安はもちろんある。それは私の無名に起因するのだけれど。平田氏が乗り越えられるだろうことは、私には難しい。

栄光ある孤立無援などと気取ってみても、屁のつっぱりにもならないのですね。移住して腰を据えてなどとも思うけれど、時間がかかりそうだ。演劇活動を地道に続けて、そこから何かが見えてくるというようなことなのかもしれない。平田オリザ氏は豊岡で世界演劇祭をとぶち上げた、すぐに実現するだろう。

で、私の佐久での演劇は、まず理解してもらって、から始まる。演劇塾、そこから始まる。プレイはプレイだ。ピーター・ブルックは劇は遊びだと言った。その延長線に立ち位置を置いて独自の世界を切り開く心づもりで向かっていこうと、長野県佐久市で考えた。

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