2003年5月4日(日)

私たちR+1の若手公演「崖っぷち」が無事に終了しました。それにしてもなんだか切なくなるようなタイトル。私も劇団も・・それこそニッポンも揃って崖っぷちのような気がするのは・・まあ、私だけかもしれませんが。今日も私の劇団の川島宏知氏がしみじみと言う訳です「俺も崖っぷちなんだよなあ~」「俺も実はこれこれで・・」と、お互い崖っぷち自慢をして「それにしても負けちゃあいられないよなあのセリフ、切実さが足りないんだよ、あれじゃあ泣けないよ」と川島氏。お互い負けちゃあいられないよなあ、と明るく手を振って別れかれたのが、つい一時間前の事でした。
さて、今回の公演は中村和彦氏が中心になったチームで彼の演出はスラブディフェンス」以来二本目になるわけです。六月二十五日~の『人類館」も彼が演出します。既に評価のある古典的な芝居ですが。きっと新しい切り口を見せてくれるだろうと期待しています。演出は体力がいります。私も何本か演出しているのでよく分かります。彼は何よりも体力があります・・誤解しないで下さい。体力だけだと言ってはいません。しかし体力がとても重要なのです。体力がないと長い時間の稽古に耐えられません。粘りが出ません。粘った基礎体力のある芝居こそがいい芝居なのです。まあ、工事現場で言えば俳優は土方で演出は現場監督。現場監督がへばっているようでは、手抜き工事なんてことになるわけです。そろそろ人類館の準備も始まりました。期待してください。体力のある、粘り強い芝居になるはずですから・・・。

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