2012 年 8 月 24 日 (金)

南条直子のことを急に思い出した。私の友人と彼女はちょっと付き合いがあって、そんなことから紹介されたのか、よく思い出せない。過激な写真を撮ってい た。山谷の写真やアフガニスタン。どっぷりと現場に入っていくやり方は好きだった。時々電話で話して・・「本を出した。アフガンの戦士の話だ。もう行かな いと思うけど、最後かもしれないがもう一度行く」そんな話をした。何度か会っていたが、明日出発という日。当時住んでいた自由が丘の駅の近くで会った。美 人というわけではないのに、妙に男をひき付ける魅力があった。色気があった。半分は冗談で口説くようなことを私が言うと、私も鈴木さん・・タイプです。な んて嬉しい事を言うではないか。戻ってきたら本も上がっているから、そのときに・・と彼女は言ったと思う。そのとき、何度か・・最後というのは何かあった りするものだから、とにかく気を付けろよ、と言った。別れ際に握手をした。そのときの、女性らしい柔らかな感触を覚えている。それから10日もしないうち だろうか、新聞で南条直子の死を知った。地雷を踏んで爆死であった。1988年の秋のことだ。
ジャーナリスト山本美香さんの死の報道で、咄嗟に思い出したのが南条直子との交流だった。ニュースで見る、山本さんの輝きが、南条直子と交差する。稽古場 に行く、暑苦しい道のりで、二人の女性のことが頭から離れない。今回の芝居で地元新聞の記者の役をやっている松坂に「背筋を伸ばせよ!ジャーナリストを気 取っている女ではあっても、ふにゃけた笑い顔はしないんだよ」と声荒げてしまう。背筋を伸ばさなければならないのは、俺か・・・などと自分に返ってくるの だが・・・暑い日が続いている。蒸し風呂のような日常。どっこいしょっと、今日も稽古です。

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