後、一息。5月の公演のキャスティングが決まる。いいチームにしたいと思って、あれこれ考える。
今回の作品は、2008年にやった「S町の物語」を踏襲した作品で、そんなに変わっていないのかもしれない。過去に遡る事は同じだ。・・・近頃、私の過去について、色々と聞かれたりすることが多い。ある有名劇作家が私の家の工場について取材してきた。
くだらない話をペラペラしゃべって、後で後悔する。苦労を自慢げにしゃべったってことだ。「僕、学校ろくすっぽ行ってないんですよ」東大教授だった西部邁 さんに言ったら。それが自慢ですかと言われたことを思い出した。まったく、いい年をして、どうしょうもないと思う。・・過去について、それでも、語ろうと 思う。過去は、語れない、それが現在の日本の姿だと思うからだ。過去はぶち壊そう。昭和39年、東京オリンピックを境にして、臭いものには蓋をしてきたよ うな気がする。最近、大工さんの仕事を手伝う機会があった。棟梁は80歳だ。古い家を壊す。漆喰、竹、土・・職人さんたちの仕事の一つ一つを、始末してい く。「昔は、日本の気候と風土に合わせた家を作ってたんだよ」棟梁が言う「。この土を作るのに何年もかけたもんさ、今は、そんなの関係ないよ、それじゃあ 割に合わないからねえ・・」風土も気候も関係のない家造りをしている。それでないと、経済が・・先が、あるのだろうかと、築80年の家を解体しながら思 う。
「S町の物語」は今や、計算する為には必要ではなくなったソロバンに焦点をあてている。その時代に生きた人たちの、愛情と嫉妬と・・不安の物語だ。今に繋がる物語です。
2012 年 2 月 11 日 (土)
2013年3月8日
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