主演をやっている女優からバラの花束を貰った。「奥さんへ」という言葉だったけれど、嬉しいもので、花束抱えて、足取り軽く家路につく。新劇系の女優さん たちは、まあ、いい家のお嬢様というタイプが多く。よく言えばおおらか、悪く言えば世間知らずというか・・何度か共演した新劇の女優さんたちの体温を思い 出す。バラの花束は、やけにいい匂いが立ち上って、浮世の辛さをしばし忘れさせる。・・・そうだ、子供の頃・・花が好きで、学校の校庭で花を見て、詩を書 いたりした。疑うかもしれないが、本当です。その詩が賞を取って、すぐに調子に乗って、何本も書いたら、小手先で書いていると批判されて、ガクッと来て、 詩を書く気が失せたのだった。あの時褒められていたら・・なんてことを、貰ったバラ抱えながら思い出す。美しいものに囲まれて、絵を描いたり、詩を書いた り、人とは争わないで、嫉妬したり、怒ったりなんてこともなく・・などと貴族のようなことを夢想した、子供の頃の空想が頭を巡る・・今回の芝居は生活する 人々の物語ではない。生きていくことは思索することだと思える人々の物語。生活に足元をすくわれて思索することを忘れる。思索しているうちに生活を忘れ る・・いつも、それは対立するようなきがする。今回の芝居の中に答はない。対立は厳然とある。という感じかな。・・・・家に戻って、花瓶にバラの花をうつ す。ローズピンクのバラは、次回の自分たちの芝居のチラシの束の上で、なんだか妖艶な存在感を主張する。そうだ、浮世離れした妄想どころではないのだ。チ ラシが届いた。明日で楽日。明後日から、自分たちの芝居の臨戦体制に入る。ぼんやりしてはいられません。スタートしました。
2012 年 11 月 24 日 (土)
2013年3月8日
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