三軒茶屋の映画館が閉館となった。というわけで、三軒茶屋には映画館がなくなった。今や小さな町には映画館などないのがあたり前となった、いや、例えば地方の町でも、もはや、映画館のある町など少ないのかもしれない。それにしても、少し寂しい気がする。かつては、三軒茶屋には東映、大映、日活、東宝、の映画館があって、洋画の二番館があって・・切符売り場には、先輩の女の子がいて、顔パスで、なんてことを懐かしく思うのだ。ゴジラもウエストサイド物語も石原裕次郎も大島渚も東映の時代劇も三軒茶屋で見た、なんてことを思うと、それはやっぱり寂しい気がする。まあ、時代はそうやって流れていくのだけれど。
それにしても、小さな町の小さな映画館は、あって欲しい気がして、少し動いて、復活をなんてことが頭をよぎる。ここでしか、見られない映画を、上演して・・うん。小劇場もいずれなくなって・・映画館と同じ運命かなどと思うと悲しいが、少し救われるのは、マア、演劇は実演なので、経済の論理に少しは巻き込まれないですむのかもしれないなどと、楽観するのだけれど・・。日々、古めかしいものや、ことが消え去っていく。
今日から、清水邦夫の作品。本読みが始まった。古めかしい作品だ。抽象的で、妙に心情溢れていて・・言葉は新しくはない。レコードなんて言葉に、違和感さえ覚える。おさらばして、なんて言葉が出てきて、笑いを誘う。劇作家シリーズの第一弾だ。清水さんを読んでいて、安部公房氏の文体を思い浮かべ、やってみたくなる。古い世界観をもう一度掘り起こし、今と対峙する。もしかしたら、そのことが、古い映画館の復活や再生、小さな町の小さな映画館の生き残る一つのヒントなのかもしれないなどとも思うのだ。
今日からはじまった、新たな試み。古めかしさを今にどうやって伝えるのか、問われる公演だ。本読みをして、少し安心した。今に伝わる息吹きを伝えることが出来ると、確信できる。
三軒茶屋シネマ閉館
2014年8月28日
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