夏真っ盛りだ。虫籠の中でかぶと虫の夫婦がガサゴソしている。私が子供の頃は虫屋が縁日に出て、クツワ虫、カンタン、カネタタキ,鈴虫、コウロギ、キリギ リス、マツムシ、なんてのが虫篭の中でギッチョンギィッチョン鳴いていた。外国人がそれを見て日本の庶民は虫を飼う優雅な趣味を持つ、と驚いたと言う。虫 屋さん。いなくなったなあ・・いずれ、そんな商売があったなんてことも忘れられるんだろうか。鳴く虫をどこかから獲ってきて、竹篭に入れて売る。分かりや すい商売だ。演劇も似ていなくもない。セリフを覚えて、人前で演じて、金を貰う。分かりやすい商売だ。去年貰った鈴虫が卵から孵って、小さな虫になった、 秋にはきっとリンリンとはじまるのだろう。
暑い日が続く。「スラブディフェンス」の東京公演が決まる。池尻大橋の鉄工所での公演。青い蔦の絡まる、元兵舎だったという建物だ。劇場ではない所での公演は今後も続けていく、その第一回だ。
2005 年 8 月 8 日 (月)
2013年3月6日
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