2006 年 2 月 23 日 (木)

縁側、足踏みミシン、防火用水、木の冷蔵庫、ブリキのタライ、五球の算盤、井戸、その周りの木、障子、ミノムシ・・・今、やっているテレビドラマのセット の風景だ。昭和5年頃の千葉の網元が私の役。その家にある、小道具の数々。物が何かを語っている。今、何か愛着がもてる物が日常の風景から消えた。物は使 い捨て。もしかしたら健全な事なのかも知れないが、そのくせ、下らないブランド物にこだわる。物には長く使っていると魂が宿ると昔の人は考えたが、今、魂 が宿りそうなものが見当たらない。古いセットの中にいて、物たちが何かを語ってきそうな気がする。井戸の向こうの薄暗い闇は、今は若い女の子の胸の中にあ るのかなあ・・などとぼんやりセットの中で考えたりしているうちに、出番が来て、セリフにつっかえて冷や汗を掻く。物に魂が・・等と考えている前に、自分 のセリフに魂入れなければと気合を入れて、もうひと頑張りの本番でした。

Follow me!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次