2008 年 2 月 12 日 (火)

洗濯物を干すのが好きだ、などと書くと、なんだかばかげていると思うかもしれない。子供の頃、母親が洗濯物を干していて、その側でゴロチャラしていると、 妙に安心した記憶がある。石鹸の匂いと太陽の日差しの匂いが入り混じった、暖かい空間を思い出す。そういえばその昔、ずいぶんごっつい洗濯石鹸なんてのが あった。洗濯物を干したりたたんだりしながら、妄想する。「要するに、鈴木さんが売れちゃえば、劇団もいいし、皆も助かるんですよ」知り合いの演出家が 言った。それはそうかもしれないけれど・・売れないんだから仕方がない。こっちは、役者だから、売れるといっても、高が知れている。「いまさら、そんな事 言われても困ります」S町に出ていた女優が、本番最後の頃に駄目だししたら、返ってきた言葉。昨日良くても、今日はだめなことはある。などと言わなかった が、そんなふうに思ったりするのだ・・芝居の稽古や、本番中に浮かんだ妄想。言葉が洗濯物の中に浮かんでくる。今度、稽古中のことを、芝居に書いたら面白 いなどと考える。本番前・・楽屋でため息ついてる俳優の独白で幕。何てね。いやいや、中年のうら寂しい男が、洗濯干したり、たたんだりしながら、妄想する 一人芝居も・・などと考えて、今日も始まったわけです。「友情・・」新潟、名古屋の公演の為の稽古が昨日から始まった。妄想して自己逃避する楽しみは洗濯 物の時だけにして、芝居と向かい合う。

Follow me!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次