ヤモリが来た。家の二階の、小さな小窓に、ヤモリがへばり付いていた。子供の頃から、ヤモリが好きで、路地のお屋敷の、玄関の丸い外灯に毎年のように、温 かくなると、ヤモリがへばり付いていた。ときおり、捕まえたヤモリを手のひらに乗せたりした。ひんやりした、吸盤のようになった手をふんばっている姿は、 とても可愛いのだ。中にはペットにしているものもいると聞く。ヤモリが付くと、家が栄えて縁起がいいとも言う。蚊や害虫が主食なので、大事にしたほうがい いなどとも言われた。家の外の、蔦にからまるようにして、窓にペタリと張り付いている。内側から、窓を手で触ると、何か感じたのか、そろそろと移動した。 息子は「キモリ」という名前にしようとはしゃぐ。沖縄では。大きなヤモリが、種類が違うのだろうが。クエクエと鳴いていた。本土のヤモリは鳴かない。温暖 化や開発が進み、デンデン虫やら、オケラなどという虫を見かけなくなってしまった今、いったいいつまで、私たちの生活の近くに、ヤモリが生息するのか、な どと考える。そう考えると、なんだかヤモリがいとおしくなる。妻も「あら、可愛い」と歓迎。気持ちが悪いなどといわれなくてよかったのだ。息子も気に入っ た様子。雨の季節の可愛い来訪者である。
2008 年 6 月 2 日 (月)
2013年3月7日
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