2008 年 9 月 2 日 (火)

9月2日(火)
二キータ・ミハルコフ監督の「十二人の怒れる男」を銀座の映画館に見に行く。ミハルコフの映画といえば「機械仕掛けのピアノの為の未完成の戯曲」二十代の ときに見たこの映画は衝撃的で、この映画で私はチェーホフに嵌った。演技についても、この映画から示唆を受けた。深刻であるほど、軽やかに、真面目さの中 に滑稽がある。深遠な思想は、ささやかな生活に及ばない。理想と現実の遊離。皮肉な視線。演技も作品も、超一流の映画だと今でも思っている。その、ミハル コフ作品を久しぶりに見た。初期の作品。特に「機械仕掛けの・・・」に近づいていた気がした。群像劇であるということもあるのかもしれない。「十二 人・・」は芝居で何度か見ている。「十二人の優しい日本人」もこの作品が下敷きになっている。やや、演出が見えすぎる、という感じもあったが、現在の日本 映画にはない真っ直ぐな作品だった。犯人と思われる少年の内面に静かに迫っている。ロシアの俳優たちの大袈裟な演技も、この作品の中では効果をあげている 気がした。俳優でもあるミハルコフ監督の演技は、いいなあ。コッポラ監督でミハルコフ主演などという映画が出来たら、最高のような気がした。こういう作品 に正面から取り組みたい、と帰り際に考える・・そういえば、映画の中で舞台俳優が叫んでいたっけ「何をやってもワッハッハ、ワッハッハ」客たちは笑いに劇 場にやって来る「そんなのは堪らない」とその俳優はやけに真面目に演じていた。帰ってくると、福田総理大臣が辞任。支持率がうんぬんといっていたが、政治 は人気投票じゃない!お前等、いい加減にしろ!くらいの事を国民に向かって啖呵切るくらいの総理大臣が出てきてもらいたいものだ。生活だの何だの、瑣末な ことではなく。これから百年、二百年・・この国はどうするのか、などということを正面切って、ずばりという男が出てこないものだろうかと・・そんなことを 思う。

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