2003年6月14日(土)

「人類館」の稽古が進んでいます。新星中学校の演劇部の子供達と一緒に稽古をしています。昨日は中学生の前で、通し稽古。何がわかって、何がわからないのか、意見を聞きました。どんな芝居でも、全て納得がいくというのは、珍しい事です。去年、初めて演劇部と関わった時よりも、ずいぶんと、活発になって自分たちの意見を言うようになりました。セット作りにも積極的に参加してもらっています。彼女達とのかかわりの中で、私たちが教えられりすることがずいぶんとあります。今回の芝居は沖縄の様々な問題をテーマにしています。彼女たちはたくさんの資料を図書館で借りてきます。その資料の中には、長い間この芝居に関わってきた私たちが知らなかった物もあったりします。その時に思うのです、芝居をはじめたばかりの頃、ありったけの資料を読んで、頭がいっぱいになって稽古場に行って、違う発見をしていった日々の事を。私は51歳です。15歳の子達に刺激を受け、同じ立場にたつことの出来る芝居というシステムは、やっぱり、いいなあと思うわけです。考える材料を提供してくれている「人類館」の作家ちねんせいしんさんに感謝です。

2003年5月4日(日)

私たちR+1の若手公演「崖っぷち」が無事に終了しました。それにしてもなんだか切なくなるようなタイトル。私も劇団も・・それこそニッポンも揃って崖っぷちのような気がするのは・・まあ、私だけかもしれませんが。今日も私の劇団の川島宏知氏がしみじみと言う訳です「俺も崖っぷちなんだよなあ~」「俺も実はこれこれで・・」と、お互い崖っぷち自慢をして「それにしても負けちゃあいられないよなあのセリフ、切実さが足りないんだよ、あれじゃあ泣けないよ」と川島氏。お互い負けちゃあいられないよなあ、と明るく手を振って別れかれたのが、つい一時間前の事でした。
さて、今回の公演は中村和彦氏が中心になったチームで彼の演出はスラブディフェンス」以来二本目になるわけです。六月二十五日~の『人類館」も彼が演出します。既に評価のある古典的な芝居ですが。きっと新しい切り口を見せてくれるだろうと期待しています。演出は体力がいります。私も何本か演出しているのでよく分かります。彼は何よりも体力があります・・誤解しないで下さい。体力だけだと言ってはいません。しかし体力がとても重要なのです。体力がないと長い時間の稽古に耐えられません。粘りが出ません。粘った基礎体力のある芝居こそがいい芝居なのです。まあ、工事現場で言えば俳優は土方で演出は現場監督。現場監督がへばっているようでは、手抜き工事なんてことになるわけです。そろそろ人類館の準備も始まりました。期待してください。体力のある、粘り強い芝居になるはずですから・・・。

2003年4月11日(金)

私はかつて不良少年と言われていました。色々と屈託があって、とにかく気に入らない事があれば暴力で解決するということを繰り返していたわけです。昨日までまったくうまく行かなかった人間関係が、暴力という装置を使うとすんなりと事が運ぶとい事に馴れた子供を不良少年と呼び、そのことをもっと巧みに使う大人をヤクザと呼ぶわけです。さんざん痛めつけておいて、後に優しい言葉をかける、と、敵だった人はあっというまに変身してフレンドリーになる訳です。でも、内心はもちろん違うわけですけどね・・・今のアメリカのやり方はまったくそれで、さんざん痛めつけておいて、ニコニコとやってくるのです。ヤクザよりも性質の悪いやり方です・・さて、私たちの劇団では六月二十五日~二十九日まで「人類館」という芝居をやります。差別と戦争について・・そして何よりも暴力について少し考えてもらえる芝居です。人類館事件という百年前に実際にあった事件をもとに書かれた芝居です。沖縄のちねんせいしんさんの作品ですが、沖縄だけの問題ではなく今世界で起こっていることの本質を考えさせてもくれると思っています。何か意見がありましたらぜひホームページに手紙を下さいお待ちしております。