ブラック・グラフティー– category –
鈴木一功のブラック・グラフティー
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ブラック・グラフティー
猫が来た
人間は過去でしか何かをわかることは出来ないが、先に進むしかないのだ。昨日観たジャニスジョップリンのドキュメンタリー映画の一説だ。 家に猫が来た。先輩の娘さんから譲ってもらったのだが、コーニッシュレックスという高価な猫らしい。8月に生まれた... -
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台風
台風が来ると、古い昔の記憶が蘇る。瓦屋根だった私の家は安普請で、ひどく雨が降ると雨漏りがした。 ポツンポツンと落ちてくる水滴の下に洗面器を置く。その音を聞いているうちに、停電になる。昭和の時代30年代までは、すぐに停電したものだった。 祖母... -
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近頃思う芝居のこと
芝居を見に行くと、いったいこれは何のためになどと思ったりする。確かに俳優たちは真摯に立ち向かっている。全体的にもそうだろう。けれど何のためにと、ふと思ったりするのだ。 自分のためにやっている、俳優の挑戦。それを見るのも楽しみではもちろんあ... -
ブラック・グラフティー
近頃、つらつら考えて
新潟県の上越市にある猿供養寺という小さな村に行った。家族4人で安い家を借りて、6日間ほど。近くには温泉施設が有り一人350円で入れる。都会の銭湯より安い。 滞在中にそこの管理者の好意もあって投げ銭によって「べっかんこおに」を演じた。古民家... -
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映画
最近見た何本かの映画について書こう。「フェイク」作曲家の佐村河内氏のドキュメンタリー。インタビュー構成となっている。 佐村河内氏は聴こえに障害が有り、奇跡の作曲家として知られていたが、共同制作者が私が作ったと言われ、詐欺師ということになっ... -
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掘っ立て小屋
家の小さな空間に掘っ立て小屋を作った。近所の大工の友人が材料と道具を持ってきてくれて、はじめて、一ヶ月程度で小屋ができた。 物置小屋のようなものだが、初めて自力で小屋を作ってわかったことがある。建物は基礎が大事ということ。大工の友人に土地... -
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属する
人は皆何かに属している。例えば会社、クラブ、宗教団体、政治団体、なんとか団、劇団、プロダクション、ともかく属していると考える。 私はほとんど属したことがない、というか属せなかったといえばいいのか、学校にも属さなかった。劇団も自分でやってき... -
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書く
いつぐらいから、書く事をやってきたのかと考える。小学校3年生の時、詩を読みに外に出るなどということを、学校でやっていた。 麦を見て「麦」というタイトルの詩を書いて、区だか都だかの本に載せてもらったことがあった。世田谷区民会館で表彰式があっ... -
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手相
二年ほど前だったか、銀座に絵を見に行った帰り、銀座通りで、手相五百円の張り紙につられて手相を見てもらったことがあった。ほうほうなるほど、と、見て、生命線は長いのと短いのが片手づつ違うなどといわれ、短いほうは過ぎたので、長生きするなどと言... -
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昭和27年5月19日
昭和27年5月19日に私は生まれたことになっている。64歳になった。この日はどうやら特別な日で昭和27年5月19日生まれの人間が私の周り同級生だけでも5人はいる。 この日ボクシングの白井義男が後楽園球場でダドマリノを判定で破り、日本人初の...