ブラック・グラフティー– category –
鈴木一功のブラック・グラフティー
-
ブラック・グラフティー
座間の殺人事件
今教えている大学が本厚木にある。座間はすぐ隣だ。最近色々社会的問題について学生達と話しながら作品を作るというようなことをやっている。 自殺の問題についてもすいぶんとと意見が出た。今回の事件が起きる前のことだ。三十人足らずの生徒のうち三分の... -
ブラック・グラフティー
日本の歴史を読みなおす
網野善彦氏の日本の歴史を読みなおすという本を読んでいる。ある監督のお勧めで読んでいるのだが、これが面白い。非人、河原者の考察や日本の古来の姿が仄かに浮かんでくる。日本が農村を中心にした国家ではなかったことが明らかになったりする。例えば百... -
ブラック・グラフティー
そろりと秋
10月 食欲の秋です。近所の神社の境内で拾ってきた銀杏が美味い。秋刀魚が美味い、栗も梨もりんごも今だ。食うことだけ考えて一日が過ぎていく、というのが本当は人間らしい生き方かもしれません。食うためには、金が要るので、色々と苦心惨憺し、金稼... -
ブラック・グラフティー
高校演劇
長野県の上田で高校演劇の審査をやった。二日で1時間の芝居を11本観て講評するのだが、結構ハードだ。 一本一本新鮮に観たが、なにかが足りなく感じた。今の高校生達が今、この社会でなにを考え、感じているのかそのことの意識が希薄なのだ。 別に政治... -
ブラック・グラフティー
車の社会
8月9日~30日まで 新潟県板倉地区でワークショップ。そして上演をやった。10人以上の参加者。15日間の稽古。ハードだったが実りもあった。何よりも演劇そのものの質を落とさないで上演でき、提供できたのは成果だったと思う。地方都市に行ってい... -
ブラック・グラフティー
カントなどを考える
近頃、カントの本が時々目に付く、大学に行く途中の図書館に哲学書のコーナーがあって、たまたま地下のその図書館の新聞コーナーの横が哲学書の場所なのだが。カントというと有名なのが生涯小さな町から出ないで、自分の周辺で過ごし、毎朝同じ時間に散歩... -
ブラック・グラフティー
足立ベーカリー
三軒茶屋。というか下馬のほうに足立ベーカリーという小さなパン屋がある。ここのパンが激しく美味い。子供の頃食べた味そのまま。しっとりしたパン生地の間のコロッケパン、ジャム。クリーム、アンコの三色パン、生クリームパン、焼きそばパン、サラダパ... -
ブラック・グラフティー
戦いすんで
劇団道学先生の公演が終わった。普段レクラム舎の公演より長く、その分充実できるというか、色々と日々変化する公演を楽しめた。評判も上々。中には分かりやすすすぎるなどという演劇好きの人もいたが、わたしの周りも評判がよかった。まあ、皆それなりに... -
ブラック・グラフティー
稽古の日々
朝から近所の神社に行く。そこでセリフを覚える。一人芝居も神社の社務所を借りて稽古した。芝居というか演じるものは、なにか神にささげるという気分があって、足が神社に向かう。 元々演劇の起源は祈り、不確かなものに対する慄きのようなことが始まりで... -
ブラック・グラフティー
昆虫食
長野、新潟と「べっかんこおに」を上演しながら旅をした。長野は信濃大町の麻倉。旅館の人に店を紹介してもらったが、そこが休み。 結局、探して地元の猥雑な店に入った。ふき味噌がお通しで出る。これがめっぽう美味い。フキのてんぷらを頼むと、大皿にこ...