変わってゆく

色々なことが変わってゆく。次男が高校二年になって、飯能に引っ越し。私も妻も時々向こうに行く。長男も大学。私達が勤め人ではないので、子どもたちにサラリーマンにというのは、ちょっと無理があるのかなどと最近思う。何しろ朝から仕事に出る親というのを見たことがないわけだから。などと日常の生活に頭をめぐらす。

鳥獣戯画という劇団があって、主催のちねんさんは尊敬する俳優の一人だ。奥さんと娘さんが劇団員。羨ましくも思う。そのちねんさんと最近お会いして、色々話した。いずれ何かで一緒にできないかなどと思うのだ。変わってゆく。年齢もある。「べっかんこ鬼」も一回やるたびに変わってゆく。体を中心にするものではなく、語りを強く前面に出したり、観客の参加も視野に入れたりして、子どもたちともワークショップをやっている。来月本番だ。「海の見える理髪店」も稽古中。やるたびごとに変わっていく。主人公は80歳過ぎの老人。なんとか生き延びてそこまでやりたいなどと考えたりする。先日フランスの太陽劇団を観た。演劇の深みというか、可能性について、色々な示唆があったように思う。知らぬ間に生まれ、恋をし、死んでいく。そんな大きな哲学的テーマを正面から投げかけている。こういうのを見るとやっぱり演劇をやっていてよかったと安心する。捨てたものではないのだ。

季節はどんどん変わって社会の有り様は様々に変わっていくが、芸術の根本は変わらない。そんな事を考える秋。日常の生活をきちんと見つめ、勇気りんりんと進んでいきたいものです。

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