長野大町で考える

8月末に長野県の大町市に行く。原子体験美術祭なるものに参加。森の中にあるオブジェを40人くらいで歩きながら見学するというイベント。これはなかなか楽しかった。

オブジェを作った人がそのオブジェの前でパフォーマンスするというもので。なかなか刺激的。こんなことを演劇でもやってみたいなどと思う。

木崎湖という湖があってその畔のコーヒーレストラン。その経営者と話す。私達が演劇をやっているとわかると、その店の娘を紹介してくれた。

娘はバレーをやっていて、近々アメリカに行くと言っていた。日本ではバレーでは食べていけない。結局アルバイトをやってそのうちに生活に巻き込まれ、踊ることを諦めることになる、と言う。

アメリカでやれば、助成もあってバレーに集中できるという。なんだか恥ずかしくなる。優秀であるだろう未来あるバレーダンサーは日本を出ていく。損出だと思う。

長い間、演劇だけに携わり、生活の中心を演劇に捧げ、年80歳になった人を知っている。こういう人に国は感謝し、あらゆる手立てをするべきだと思う。そういう人間は野たれ死ねと言ってるのが今の日本社会なのだ。

貧しい国だと思う。日本にはたいした資源もない。芸樹家に大きな助成をするべきだとつくづく思う。今のままだと国はやせ細る。

うまい具合に゙運が良くて、食っていける人たちばかりではない。資本主義社会だから仕方がないと諦めるのはどうなんだろう。アメリカだってまさに資本主義社会だ。そのアメリカだって芸術家を守っている。

何か手立てはないものだろうか。模索して、考えたいと思っている。いや行動しなければだめなのかな。9月になった次回公演の準備が少しづつ進んでいる。

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