馬の年

今年は干支は馬。長男は馬。死んだ父も馬年だったような。
馬で思い出すのは、数十年前。ダービー。それも、ただで見られる、ようするにガードマンのアルバイト。ただ立っていればよい。それも貴賓席。レースも見れて、高額なバイト。呼びかけに、暇な私たちは、喜び勇んで、バイトに行った。「髪の長い方たち。こちらに集まってください」当時髪の長かった私たち劇団連中。なにか、いいことでもあるのかと、喜んだが「貴賓席は髪の長い人は駄目なので、出走前の馬小屋のほうを担当していただきます」・・・雨の中、馬小屋の前に一日立っているという、過酷なバイトとなったわけだ。でも、まあ貴重な体験で、調教師が出走前の馬たちに話しかけているのを、目の当たりにした「お前ナア・・今度は負けられないだろう・・雨、お前得意なんだから、一発凄いところ見せてやれ!お前はやれば出来る。俺は知ってる・・」なんてことを、出番前のボクサーに話しかけるように話していた。馬も耳をピクピクさせて、わかっているような顔をしているのだ。なんて経験をした。貴賓席でぼんやりレース見ているよりも、よかったかもしれないのだった。
馬のことで必ず思い出す出来事だ。
馬である、駿馬のように、駆け抜けたいものだ。一年が始まった。言葉の教室。三月公演の準備。今年から教えることになる学校の準備。客演の話。テレビドラマ・・と、ばたばたと忙しい。忙しいという字は心を亡くすと書くんだと、いわれたことを思い出して、忙しいとは言いたくはないのだが・・そうだ、年末に小松幹生さんから台本三冊、年賀だよと送られてきた・・読んでない。早く読まなければ。今年が始まりました。馬の年。颯爽といきまっせ。

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