健康食品

今、ヘム鉄なるものを飲んでいる。鉄分である。リポ酸というのも飲んでいる。なんとなく家にあるものをビールと一緒に飲む。マクロ元気というのも貰ったので時々飲む。健康食品だ。なにに効くというわけでもない。昔、日刊ゲンダイという新聞で「壮健秘薬」というタイトルで、健康食品、強精剤を紹介するような連載をやっていたことがあり、そのてのものには結構詳しい。まあ、いろいろあるが、これぞ決定版というようなものもない。毎日飲んで、まあ、まじないのようなもので、効くと思えば、効く、というような気もする。未開の地で、薬など飲んだこともない人に、仁丹をあたえると、たいていの病気は治る,などという話を聞いたことがある。人間は複雑だ。平凡パンチで昔、池見雄一郎という心身医療科の創始者でもある人のインタビューをやったことがある。過敏性腸症候群という病気をレントゲン撮影によって,原因を証明した人だ。心と腸がつながっていることを証明したのだ。例えば、学校にいくのが、嫌だと思う。すると腹痛になる。いやな人のことを思っただけで腹痛になる。そのことを医学的にしょうめいしたのだ。単になまけ病などといわれた病気をレントゲン撮影で立証したのだった。
池見さんは今の医療の制度に憤慨していた。患者の話を聞かず、早く、薬をだすような医者がよいとされる。それは、保険制度の問題もあると言っていた。長く患者と話しても、保険の点数にはならない。3分で薬をごってり出すのが、有能な医者ということになってしまう。人間は心がある。と池見さんは言った。心身医療というものを創ったのだ。一度だけ、心身医療科の世話になったことがある。同僚だった、演出家の赤石さんが死んだとき、ショックで、不眠症になった。たまたま、近くに心身医療科があったので、そこにいって話を聞いてもらい、軽い睡眠導入剤をもらって、不眠から開放された。で、健康食品だ。効くと思えば、効くのだ。人間は心なのである。薬についても、色々意見もあるが、まあ、長くなるので、又いつか。抽象的な言い方になるが、演技のことを若い人に時々聞かれるが、最終的には心なんだと、思ったりするのですね。形が大事な、古典芸能などでも、やっぱり名人のそれは、心が違うというような気がするのです。形に心が入っているというのかな。
4月ももうすぐ仕舞い。稽古順調。「べっかんこおに」「おにひめさま」二つの物語に心が入っています。
世間は暖かくなり。初夏の気配です。心のこもった芝居を提供できそうです。

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