釣り

釣りをやりたいと時々思う。趣味が釣りというわけでもないのだが、時々、釣りたいのである。子どものころ、東横水郷というのがあって、そこに連れて行ってもらい、雷魚だのへらぶなだの釣った覚えがある。やけに美しいタナゴも混じっていた。好きなくせに、釣りの準備というものが出来ない。生来不器用で、糸だの針だのを、丁寧にそろえるということがまったくできない。誰かに、その準備いっさいを、やってもらう、ということになるわけだ。何様のつもりだといわれても仕方がないのである。海釣りもやった。子どものころは東京湾でシイラという、不気味な魚を釣ったのを覚えている。ロケで瀬戸内海にいき、そこで黒鯛とあいなめを釣った。魚拓にしてもらって今も家にある。あいなめ。なかなか色っぽい名前じゃありませんか。子どものころ、釣堀が流行して、やたらに通って鯉を釣った。川では新潟に岩魚釣りに連れて行ってもらったことがあったが、釣り、というよりも、ほとんど岩登り。渓流を荷物を背負って、ふーふー言いながら、雪に足をとられて、死に物狂いになって、ようやく釣った、一匹の天然岩魚をその場で食べたが、いやあ、気が知れないというか。てなことを、その釣りキチに言ったらば、芝居キチガイのお前に言われたくないよと返された。釣りキチの気はしれないが、時々釣りをやりたくなる。遠い祖先が漁師でなどという話も聞かないが、無性につりに行きたくなる。もちろん準備は出来ないので、誰かと一緒ということにはなるわけです。天然の池を利用した、いい釣り場ガ多くあったのだが、近頃少なくなった。来週あたり釣りに出かけようと計画中です。
さてさて、「べっかんこおに」「おにひめさま」さねとうあきらの世界、終了しました。好評で嬉しい限りです。常連のお客さんに「今回はこんなので。」というと「こんなのをやってください」といわれる。子どもにも喜んでもらえました。質を落とさず。敷居を下げて、上から目線ではない演劇をと、いつも考えてきましたが、今回は、簡単な物語のなかに深さを見出すことができました。さねとうさんの世界は深く、楽しく、悲しいのです。
次回はさねとうさんの長編をなどと考えておりまする。夏には喜多方演劇祭。9月には軽井沢で上演します。
次の準備も始まりました。9、10月には松坂が商業演劇に出ます。お楽しみに。
さあ、来週はどこか探して、釣りに行こう!

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