夢をよく見る。寝るときに、どんな夢を見るのか楽しみにするくらいだ。まあ、明け方、眠りの浅いときに、うつらうつらしながら見る夢が多いのだけれど。ともかく、突拍子もなく、だいたいが、思い出して、面白いことが多いような気がする。くだらないほど、いつまでも覚えていて、人に話すと、幸せだね、などと、あきれ返られるのだが・・たとえば、動物と戦っている夢とかね・・その昔、芝居をやっているというと、夢があっていいね等と言われた。別に夢見てやっているわけでも無し、20歳のころも、十年もすればスターになるなどとは夢にも思わなかったわけでね、芝居をやるということは、普通に暮らしている人にとっては、夢のようなことなのかもしれないのだけれど・・。
「どんな夢がありますか?」などと聞かれて、「動物と戦った夢を見て、相手がヒョウで、頭にのしかかった奴を、叩きつけて・・」などと応えて、いや、そういうんじゃなくて、と言われたことがあった。夢・・でもなんとなく、好きな言葉で、夢と言葉に出すだけでも、なんとなく、ほっとするような気がするのだ。
明後日に迫った「ベッカンコおに」もしかしたら、鬼の見た夢だったのかもしれないなどと思ったりする。めくらの少女と暮らした日々は長い夢だったのかもしれない。
と、考えて・・今回の芝居。別に夢落ちなんてことはないが、神社が夢幻の世界のように、仄かに、きらめいて、鬼やら、語り部やら、村人やら、楽器の演奏者たちが、立ち現れて、消えてゆく・・一夜の夢を創造できたら、などと思っているのです。
近所の、子どもたちの行き着けの床屋さんが、初日に行きますと声をかけてくれた。嬉しいことです。たぶん、普段、芝居を見に行くという習慣を持たない人が、そうやって、ひょっこりやってきてくれること。そういうことが、演劇をやっていることの醍醐味なのです。それが、夢・・なのかもしれませんね。
20日から3日間4ステージの芝居の幕が上がります。

Follow me!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次