奥多摩へ

奥多摩のは特別な思い入れがある。7歳くらいから12歳ころまで、毎年奥多摩に通った。夏、小さな工場をやっていた父親は、家族、従業員そろって奥多摩に連れて行く習慣だった。
スイカを持って、トラックで、一族郎党、若い従業員揃って、泊りがけで奥多摩に行って遊んだ。それは本当に楽しみな行事で、今でも、祖父や祖母と沢蟹などを取りに支流を遡って行ったことさえ覚えている。その場所も記憶している。小学校6年生の頃、自転車で奥多摩に行ったこともあった。若い当時働いていた兄ちゃんがオートバイで付き添ってくれたりした。
まあ、そんなこともあって、1月2日。中一の長男と自転車で奥多摩に行った。朝4時半出発。目的の奥多摩の温泉についたのが11時頃。7時間近くかかった。思っていたより大変で、私はママチャリ。それでも、朝の朝焼け、雲の美しさ、遠くに見えてくる山。途中道を聞いた人たちの反応、優しさ。いやあ、もう、本当に心に残った旅でした。
妹たちが車でやってきて、無謀だと言ったが、まあ、しかたがない。帰り。行きはほとんど登りだったのが、下り坂多し。楽なのです。人生上り坂より下り坂の方が楽だ。と名言を言ったのは、全国自転車の旅をNHKでやっている火野正平だが、いやあ、実感でした。滝を観たり、だるま市に遭遇したり、川沿いの道を見つけて走ったり、夕焼けに見えた富士山も心に残りました。昭和の頃へそまんじゅうというのが我が家で流行ったが、いまでもあるへそ饅頭は薄皮であんこがぎっちり入っていて、独特の美味さ。懐かしい味なのです。店で聞いたら創業60数年。奥多摩に行けば必ず買った味。お勧めですよ。というわけで、往復14時間。走りに走ったわけですが、それほど体にも来ないもので、ひっくり返るというほどのことでもありませんでした。
とはいえ、きっと、人生最後の奥多摩自転車旅だったかもしれませんが・・・中一の息子はいつか思い出して、60過ぎて息子と奥多摩を自転車で走っているかもしれません。
というわけで、年明けて、すぐに稽古も開始。潤二郎さんも走っております。今年もよろしくお願いします。2月11日には長野の善光寺で「べっかんこおに」も演じます。

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