桜の花

子どもを連れて、千鳥が淵の夜桜を見に行った。見事な桜に、子どもたちも思わず声を上げる。「桜がこんなに白いとは思わなかった・・・」小学一年の次男の言葉。ピンクだと思っていたのだろう。そういえば、桜によって、色が違うような気がするが、色の白さに驚くなどということもなかった。
ぶらぶら歩いて、靖国神社で花見。屋台がものすごい規模で、子どもと興奮。テーブルがあいていたので、花見となった。妻はボクシングの試合を見にいっていて不在。いそいそとなんだかわからぬ、若い格好をして出て行った。
飲んだり、食べたり楽しんで、帰り道。次男が手に桜の花を一輪握っている。「なんだそれ」「桜の花」「どうするの?」「思い出」「思い出?」「ママに見せるの」
握り締めた花を三人で見て、匂いを嗅いだ、桜の匂いがプーンとした。帰って、萎びた花を妻に渡すと、ちょっと感動して、「これ、大事になにかに入れておこうね」などと次男に言っている。
大声を上げたり、やんちゃな次男だが、感受性が伝わる。
桜の花も今週いっぱいかな。あっという間に散ってしまうわけです。
6月公演の準備が始まりました。1995年にやった「笑う猫」の続編。「笑う犬」書き直しての公演です。
「べっかんこオニ」も今週土日、新潟で公演。今日も稽古です。新潟は桜、まだでしょうね。帰ってくる頃には、東京の桜は盛りを過ぎているわけだ。
4月。長男は誕生日で12歳。6年生になるわけだ。桜見ながら長男は「中学になったら塾行こうかなあ・・受験もあるし、大学行って、就職も考えなきゃならないしね・・」
などと、のたもうている「バカヤロウ。就職のことなんか今から考えなくていいんだよ。」「なんで?」「オレは、就職のことなんて考えたこともなかった・・」「ふーん」「役者に就職はないからな・・」「あ、そういうことか・・」次男が横でゲハゲハ笑っている。「桜の下を歩くと一年いいことがあるぞ」「なんで?」「桜の花が満開なんて一瞬だから。その下を歩く、まあ機会に恵まれたってことさ、いいことがあるぞ」「あると、いいなあ・・」
桜の花の下で、親子で話す。千鳥が淵の桜は、見事に咲き誇っていた。4月が始まりました。

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