新潟、高田、糸魚川 ベッカンコ鬼・笑う犬

新潟県の高田、糸魚川でべっかんこ鬼を上演した。東京から新幹線で越後湯沢に乗り換えると、あたり一面雪景色。遠くにポツポツよ家が建っている。4月なのに、雪景色。東京で暮らすのと、この景色の中で暮らすことの差を実感する。テレビの画面からは伝わらない現実だ。高田につくと、不安定な天気。雨が降っていると思うと、太陽が顔をだし、霰が降ってきたと思うと、激しく雨。川沿いの桜は東京のソメイヨシノと違う種類なのか、ピンクに染まっている。子どもに見せたかったと、ふと思う。ぶらぶら、商店街を歩く。本当に昔ながらのコロッケ、と言う看板に、入って、コロッケ二個注文。ぼんやり外を見ていると、見たことのあるような、女の子が歩いているではないか、私を呼んでくれているプロデューサーの娘だった。声をかけて、二人でコロッケかじりながら、散策。
翌日の朝。先輩俳優の蟹江敬三さんの訃報を聞いてショック。もっとも尊敬している俳優であった。親交も深かった・・昼の公演の後、蟹江さんの話を舞台の上でしたが、思わず泣いてしまって・・まあ、蟹江さんにも見てもらうつもりで、懸命に演じた。夕方の公演終わって、翌日は糸魚川。17時からの公演前に、朝、笹倉温泉というちょっと山の中の温泉に出掛けたが、びっくり。なんと猛吹雪。雪の中、露天風呂に入ったが、近くの山から、べっかんこ鬼が顔を出してきそうな、幻想を見る。真っ白な山と温泉を堪能し、午後から舞台稽古というか、簡単な段取りあわせ。その間も、雨と雷と霰・・不思議な天候だった。本番は、満席の中、心を込めて演じた。評判もよかったように思う。新潟の地は忘れがたい場所となった。夏にも家族で行こうと思っている。
帰って次回作「笑う犬」の準備。ほぼ整って。スタートラインについた。旧作の続編である。今、せっせと書いているのだが、手ごたえはある。来週にはべっかんこ鬼を今度教えることになる、大学で演じる。7月までに3本の芝居が入っている。急ピッチで稽古。仕上げていかなければならない。東京の桜は散って、青葉が出始めた。長男は誕生日に貰った自転車に狂喜して、うちの周りを乗り回し。鍵を二個もつけて厳重。嬉しい春が過ぎて、勝負の夏に向かっています。

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